おはニーハオ!
タンタンメンですよろしくお願いします!
先日twitterを見ていたら
僕の愛して止まないバンド
【lynch.】の名がトレンド入りしているではないか。
何事だと思ったらアパレルブランド『Zephyren』が
主催するライブイベント『A.V.E.S.T』に
【lynch.】が出演した際に大好評だったようである。
COUNTDOWN JAPAN 18/19の時も
twitterでトレンド入りする程
大盛況だった【lynch.】だが
何故思いっきりダークを売りにしている
V系バンドの彼らが畑違いのイベントで
ここまで鋭い爪痕を残しているのかを
元バンドマンの目線で解説したい。
この2イベントで初めて【lynch.】を
観てハマった人は更にハマりつつ
元々【lynch.】好きでこうして彼らが
注目を浴びていくことが嬉しい人は
その喜びを共有しつつ
読んでいただけたら幸いである。
まずCDJとA.V.E.S.T両日のセットリストを見ていこう。
もし可能ならApple Musicで全曲聴けるので
プレイリストを作って聴きながら
この記事を読んでいただけると
よりわかりやすいかもしれない。
まず両日共に共通しているのは
EXIST、JOKER、GALLOWSである。
GALLOWSは2014年発売の『GALLOWS』の
表題曲であり過去のセットリストから見ても
一曲目やバラードの後など
これから盛り上げるぞー!という場面で
よく入ってくる楽曲である。
あとのEXIST、JOKERは最新のアルバムでも
並んでいる2曲で最近の鉄板なのかもしれない。
この3曲だけでも既に
というライブで誰もが
テンション上がる要素が
全て詰め込まれている。
もちろんワンマンでは間違いなく盛り上がると思うのだが
何故初見の人達も巻き込むことが出来ているのだろうか。
考えられる要因はいくつかあるが
まず第一に『バンド力』そのものの強さが挙げられる。
年々バンドの規模そのものが大きくなっていく中で
やはり風格が増しているのは間違いないだろう。
特にフロントマンの葉月さんはそれが顕著で
もはやV系ファン以外が見ても
『色気のあるクールなお兄さん』感が
めちゃくちゃ溢れている。
たとえジャンルが変われど
バンドや個人が持つ
『人を惹きつける力』は変わらない。
V系はちょっと…という色眼鏡を
いともたやすく吹き飛ばす程の魅力が
今の【lynch.】にあるということだと僕は思う。
2つ目は『楽曲がキャッチー』という部分。
【lynch.】は結成当初からどんなに激しいことをしても
キャッチーさを大事にしていると本人達が言うだけあり
どの楽曲も聴きやすいし歌いやすい。
そのうえ『こうやって盛り上がればいいんだ!』と
初見の人でもわかりやすい楽曲が多い。
例えばEXISTのイントロやサビ後は
拳上げて声出すなーってライブ好きならすぐにわかる。
そして2:00ぐらいからは
大きなサークルピットが出来るなーと
容易に想像できてしまう。
極端を言えば観客側の目線から見て
「ここでイントロが戻ってきたらテンション上がるなー」
が実際に来るのだ。
曲展開が読みやすく、次にどうノればいいか明白。
初見の人からしたらノリがわかりづらいのは
ライブ自体楽しくない。
そこを【lynch.】は完全に攻略しているが
彼らはただキャッチーなだけでは終わらない。
葉月さんのインスタグラムに上げられた動画で
明徳さんのスラップに歓声が上がる場面があったが
キャッチーさの裏に確かなプレイスキルがあり
耳の肥えた音楽ファンすら取り込める。
キャッチーさを武器に観客を振り向かせ、
かと思いきやF.A.K.E.のような
度肝を抜く転調や派手なプレイでノックアウト。
これを観てテンション上がらないロック好きは
いないだろうとすら思える映像である。
これが世間一般では「ナヨナヨしてる」とか
「気持ち悪い」とか思われているであろう
『ヴィジュアル系』というジャンルに属するバンドとなると
「V系も悪くないじゃないか」と思う人も
少なからず出てくるのではないかと思う。
だがどのバンドもこんなにすごいわけでもないし
やはりマイナーなバンドはMVでカメラに目線をやり
キメ顔で頷いちゃうような
世間的に言うところの気持ち悪いV系がいまだ多い。
同等規模のV系が皆フェスに出たら受け入れられるかというと
そんなことはないと思う。
【lynch.】が、特に異質なのだ。
3つ目は『ライブが真向勝負なこと』
V系と言えばライブの演出にこだわっていたり
見た目が奇抜だったりするイメージが強いが
対バンモノにおける【lynch.】は
完全に拳一つの真っ向勝負しか仕掛けない。
奇抜さで気を引こうとすることはなく
シンプルに自分達の魅力で惹きつける。
そして観客が見た先には最高にクールで
スタイリッシュなお兄さん達がいるというわけだ。
近年着飾らないどこにでもいるお兄さん風なバンドマンも多いので
【lynch.】は相当スタイリッシュに見えることだろう。
メイクをしているのもダークな空気感なのも
あくまで『スタイリッシュ』に感じる。
V系なんてという偏見が【lynch.】に生まれにくいのは
チープさとは無縁なサウンドと
誰もがかっこいいと思えるダークさがあり
そのうえライブは真っ向勝負をしてくるからではないかと思う。
そして4つ目は
『フェス常連バンドと通じるモノがある』ということ。
フェスに出てくるととにかく盛り上がる常連バンドが
世の中にはいくつもあるわけだが、その中でも
【coldrain】
【SiM】
【CROSSFAITH】
といったメンツなどと【lynch.】には共通点がいくつかある。
特にこの中でも【coldrain】は一番近い位置にいる。
どちらも好きというファンも多いのではないか。
同じ名古屋出身であり
ボーカルのmasatoさんと葉月さんは仲が良い。
【Pay money To my Pain】の最後のアルバムにも
2人で一曲に参加していたりする。
バンドはツインギターで
弦楽器隊がコーラス上手だったり
シャウトを他のメンバーが補ってくれたり
キャッチーだけどサウンドはいかつかったり
見た目からスタイリッシュだったり
共通点がかなり多い。
僕の中で
【coldrain】が白
【lynch.】が黒
みたいなイメージがあるくらい。
これだけ共通点が多い【coldrain】が
フェスで人気なのだから
【lynch.】がイベントで大盛況になるのも
しかるべきと言えないだろうか。
【lynch.】があれだけイベントで爪痕を残す理由が
分かってもらえただろうか。
言うなれば世間の人が聴いたことがないだけで
一回聴けばドハマりする可能性がとても高いということだ。
ROCK AND READの取材で葉月さんが
みたいなことを仰っていたので
もしかしたら今後もっと大きなフェスで
【lynch.】が暴れ倒すのを目撃できるかもしれない。
そうなるといよいよ昔葉月さんが目標に掲げていた『武道館』や
それ以上のステージがグッと近づく気がする。
ばんぎゃるやギャ男と呼ばれるV系界隈、
それに加えてロック界隈のファンも入り乱れた
大舞台での熱すぎるワンマンを今から期待せずにはいられない。
コメント
[…] 【lynch.】が何故他ジャンルイベントで大好評なのか徹底考察! | 魔王『タンタンメン』のブログ より: 2019年3月6日 5:37 PM […]
[…] V系バンド【lynch.】が何故他ジャンルイベントで大好評なのか徹底考察! おはニーハオ! タンタンメンですよろしくお願いします! 先日twitterを見ていたら 僕の愛して止まないバンド 【 […]